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三保松原 除外 なぜ [ニュース]

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三保松原 除外 なぜ


カンボジアのプノンペンで開催しているユネスコ世界遺産委員会が22日、
富士山を世界文化遺産に登録することを決定しました。


その理由は、


「富士山の荘厳な姿は信仰の対象と芸術の源泉で西洋美術にも大きな影響を与えた」

ということだそうです。


諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)が除外を勧告していた
三保松原も勧告を覆し、登録されることが決定しました。


ではなぜ当初、三保松原が除外されることになっていたのでしょうか?


それは、三保松原が富士山から離れていて、山の一部にはなりえないということと、
審美的観点から三保松原の防波堤が景観を損ねるという理由からでした。


実際にイコモスは富士山が登録にふさわしいと勧告する一方、三保松原は


「信仰と芸術の山として不可欠な要素とは言えない」


として除外を登録条件としていましたが、22日の審議で委員会から


「一体として登録すべきだ」


との意見が相次ぎ、登録にいたったそうです。


自然遺産でなく文化遺産での登録というのは少し残念ですが、今回三保松原も含めて
登録されただけでもよかったのではないでしょうか。


ここでなぜ自然遺産ではなく文化遺産なの?


と思う方もいると思います。


それは、世界遺産委員会の定める自然遺産としての評価基準を
富士山が満たしていなかったからです。


その理由として・・・


(1)  すでに登録されている他の世界遺産と比べてみると、円錐形の独立峰の山は
     いくつか存在している。


(2)  富士山は「成層火山」であるが、火山としてもすでにもっと激しい火山活動の
     山が登録されている。


(3)  自然遺産はその雄大さがそのままの状態で保存されていることが重要であり、
     現在の富士山は人間によって利用されすぎており、本来の自然が残っている
     とは言えない状況である。


(4)  富士山は長年、ゴミの不法投棄や産業廃棄物の場所として活用されてしまって
     いたり、登山道のトイレ整備が確立されていなかったりと管理体制をしっかり
     整えることが必要である。


などが挙げられています。


(1)や(2)は仕方がないとして、(3)と(4)は人間の手によるものなので本当に残念です。


それにしても富士山がその周辺地域含め世界遺産に登録されてホントによかったです。


natur_cen03_m.jpg





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